コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では2025年後半に開催された、コスプレも楽しめる大型イベントをプレーバック。年末に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた、世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット107(コミケ107)」に参加していた「スーパーマリオ」シリーズのピーチ姫に扮(ふん)するAlenaさんと、「NieR:Automata(ニーア オートマタ)」の“A2”こと、ヨルハA型二号に扮する雨下さんを紹介する。
2017年発売の「NieR:Automata」は、今なおコスプレ界隈で高い人気を誇るゲーム作品の一つ。2025年12月30、31日に実施され、2日間で約30万人が来場するなど大盛り上がりとなった「コミケ107」でも、同作のキャラに扮するレイヤーは大勢見られたが、その中でも異彩を放っていたのがAlenaさんだ。
「スーパーマリオ」シリーズのピーチ姫でありながら、「NieR:Automata」風のアレンジを加えたコスチュームで参加しており、こちらは独自の解釈で大好きなゲームキャラクターの特徴を融合させたものだという。
「ピーチ姫のコスチュームを『NieR:Automata』の主人公である2Bこと、ヨルハ二号B型風のデザインでクロスオーバーさせてみました。衣装、ウイッグ、小道具はすべて自作で、特に時間がかかったのはスカートの模様です。また、横にいるロボットは3Dプリントで作成しました。制作にはかなり時間がかかりましたが、やってみたいオリジナルのコスプレができて、とても満足しています」
雨下さんはバニースーツ姿のA2に扮して写真撮影や交流を楽しんでいたが、こちらのコスプレは「バニースーツを格好よく着こなしたい」という発想から思いついたものだという。
「昨年、別のキャラクターのバニーバージョンのコスプレをしたのですが、せっかくやるからにはバニースーツのクオリティーにもこだわりたくて。頑張って高級なスーツを用意したんですけど、1回着ただけで終了ではもったいないので、衣装を流用できそうなキャラはいないかなと探しているうちに、A2に行き着いた……という次第です。ちなみにこちらは、フィギュアなどで発売されているバニーガールバージョンのA2のコスプレです。立ち姿をキレイに見せられるように、撮影時はポージングにも気をつけました」
取材・文:ソムタム田井



