コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では東京都内で開催された、コスプレも楽しめる大型イベントをプレーバック。東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、2日間で約30万人が来場するなど、大盛り上がりとなった世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット107(コミケ107)」に参加していた「キン肉マン」の“運命の5王子”に扮するレイヤーたちを紹介する。
こちらのグループは、昨年実施された「ニコニコ超会議2025」にも同作の“超人血盟軍併せ”で参加しており、その際は、キン肉マンソルジャー、ブロッケンJr.、バッファローマン、アシュラマン、ザ・ニンジャのコスプレで写真を撮影させてもらった。今回は一部のメンバーが入れ替わる形で“運命の5王子”に扮しており、キン肉マンスーパーフェニックスに扮するアムロさんはシルエットの再現にこだわったという。
「コミケ50周年の記念として、“運命の5王子”のコスプレを5人の友情パワーで実現!ボードに合皮貼り&塗装で制作したマスクは極力小さく。ミシンで自作した筋肉スーツは大きく。メリハリをつけて超人のシルエットを再現しました。アニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』シーズン3も楽しみにしています」
キン肉マンソルジャーに扮するKICKさんは、テレビアニメの新シリーズが盛り上がることで、コスプレ界隈でもさらに「キン肉マン」ファンが増えてほしいと話す。
「“運命の5王子”併せを『キン肉マン』好きの皆でできてうれしい限りです。テレビアニメのシーズン3も制作が決定しているので、ますます『キン肉マン』好きが増えることを願っています。スマホゲーム『キン肉マン マッスルショット』も復活希望です!」
5人のうち、いちばんの巨漢であるキン肉マンビッグボディに扮する桃天さんは、筋肉スーツや全身の装飾にこだわりを詰め込んだ。
「念願の“運命の5王子”併せがついに実現しました。こだわったポイントを挙げるとしたら、大柄に見えるように肉襦袢を調節してスーツを作ったことと、胸パッドやコルセットなどの装備品を丁寧に作り上げたところです。ハトメを大量に使っているんですけど、その取り付けが地味に大変でした(笑)」
キン肉マンマリポーサに扮するまりんさんは、コスチュームの質感に注目してほしいと話す。
「原作のイメージを大事にしつつ、レスラーのコスチュームらしい質感&動きやすさを考慮して。ストレッチ系のエナメル、グロスレザーを使って衣装を制作しました。白と青のシンプルなデザインだからこそ、布選びには特にこだわった感じです。このメンバーといっしょに併せができて、楽しいコミケになりました!」
キン肉マンゼブラに扮する鬼怒零さんは、頭部の造形には自信があるものの、スーツに関してはいろいろと改善点が見つかったという。
「こだわりポイントは頭部の造形です。ひさびさの肉コスということもあって、マンガやアニメを見返しながら制作しました。ボディーにはもっとメリハリを出したかったのですが、全身タイツが透けすぎてしまって……。次に『キン肉マン』併せをする際の課題として、改善に取り組みます」
取材・文:ソムタム田井



