コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では東京都内で開催された、コスプレも楽しめる大型イベントをプレーバック。東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、2日間で約30万人が来場するなど、大盛り上がりとなった世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット107(コミケ107)」に参加していた「餓狼伝説」シリーズの不知火舞に扮するMelさんを紹介する。
昨今のeスポーツの盛り上がりを受けて、コスプレイベントでも対戦格闘ゲームのキャラクターに扮するレイヤーは増加の傾向にある。「ストリートファイター6」をはじめ、「ザ・キング・オブ・ファイターズ」「鉄拳」「GUILTY GEAR」など、さまざまなタイトルのコスプレーヤーがイベント会場に駆けつけ、複数名での“併せ”を楽しむ姿をよく見かけるが、昨年、約26年ぶりに最新作がリリースされた「餓狼伝説」も、コスプレ界隈では人気の高い作品の一つ。
特にヒロインの不知火舞は、同シリーズのみならず、「スト6」や「KOF」、さらには「デッド オア アライブ」といった他作品にもゲスト参戦するほどの人気キャラで、ボディーメークに励み、コスプレに挑戦するレイヤーも多い。Melさんは体づくりはもちろん、ウイッグや衣装の造形にもこだわったという。
「不知火舞は『餓狼伝説2』で初めて登場してから今日まで、対戦格闘ゲームはもちろん、全てのジャンルのゲームの中でも不動の人気を誇る女性キャラクターです。初めて見たときに感じたエロスと、妖艶だけどお茶目な感じ。最近では『ストリートファイター6』にも登場した、圧倒的な存在感を放つヒロイン。そんな彼女に扮するにあたり、今回はウイッグも衣装もすべて特注で仕上げました。特にウイッグは、私の頭の形に沿って手作業で作った一点物なので、仕上がりには自信があります!」
特長的なくノ一装束に関しては、肩にかけた縄の造形を見てほしいと話す。
「衣装で一番こだわったのは、インパクトのある肩の縄です。全身にこだわりの詰まったウイッグと衣装のおかげで、なんとか不知火舞というキャラクターを3次元で表現することができました」
取材・文:ソムタム田井



